協働ロボットブログ運営担当の鈴木です。ロボットSIer活用の基礎知識と題して、私たちのようなロボットSIerという役割がどのように皆様のビジネスと関わっているのか、できるだけわかりやすくご説明していきたいと思います。第6回は、「RFPとは?」です。おつきあい、よろしくお願いします。
皆様はRFPという言葉をお聞きになったことはあるでしょうか。
RFPとは、Request For Proposal(提案依頼書)の頭文字を取ったもので、システム開発を行う際などに、発注企業が必要な要件をまとめ、発注先の開発会社へ具体的な提案を依頼するための資料を指します。
これにより発注企業と発注先の開発会社の間に齟齬が生じないように効率の良いシステム開発をすすめていくことができる、いわば手引書のような存在です。
システム開発同様、ロボットシステム構築にもこの考え方が当てはまります。
経済産業省中部経済産業局と名古屋工業大学産学官連携センターが公開した「産業用ロボット導入ガイドライン」では、提案依頼書(Request For Priposal)とは? についてこう記されています。
●ロボットシステムなどの導入や業務委託を行うにあたり、発注先候補の会社(主に、私たちIDECファクトリーソリューションズのようなロボットSierと言われる会社です)に具体的な提案を依頼する文書です。
●発注先候補から提出された提案書を評価し、発注先選定に役立てます。
また同ガイドラインでは、RFP作成の具体的な手順を以下のように解説しています。
手順1:経営者による産業用ロボット導入に向けたイニシアティブ
具体的には「産業用ロボットの導入イメージをつかむ」「経営課題に対応した産業用ロボット導入の目的を明確にする」「実務担当者を選任し、検討を指示」等の対応が求められます。
手順2:実務担当者による要件の検討
選任された実務担当者を中心に、対象ワーク・作業の選定や制約条件、導入レイアウト図の作成などの対応が必要となります。
手順3:実務担当者によるRFPの作成、ロボットSIer等への提示
提案依頼書案の作成、提案依頼先の選定、提案依頼書および提案依頼先の社内稟議などの対応が必要となります。
導入を左右するロードマップといっていいほど重要なもの、RFPについて、理解いただけましたでしょうか?
それはそれとして、自社内に生産技術部門を持たない中小企業やはじめての導入の場合などは、RFPといっても「なに、それ?」という感じかと思いますので、まずは私たちのようなロボットsIerへご相談され、一緒にRFPを作成していくことをおすすめします。
それでは、次回をお楽しみに。