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ロボットSIer活用の基礎知識

ロボットSIer活用の基礎知識-【第1回】そもそもロボットSIer(システムインテグレータ)とは?

By 協働ロボット.com 運営担当

Engineers in mechanical factory reading instructions 
 協働ロボットブログ運営担当の鈴木です。ロボットSIer活用の基礎知識と題して、今回から私たちのようなロボットSIerという役割がどのように皆様のビジネスと関わっているのか、できるだけわかりやすくご説明していきたいと思います。第1回は、そもそも「ロボットSIerって何?」です。おつきあい、よろしくお願いします。


 ロボットSIer(エスアイアーと読みます)ってどんな仕事?会社なの?人なの?…言葉自体、イメージが湧きにくく、誰かから尋ねられても、明確に答えられる人は多くないのではないでしょうか。

 またSE(システムエンジニア)と言葉が似ていることもあり、混同している方も多くいます。ここでは詳しく書きませんが、簡単に言えば、SIerは企業、SEは個人、そんな違いがあります。

 そもそもSIerは、ロボットが普及する以前から存在しており、個別のサブシステムを集めて1つにまとめ上げ、それぞれの機能が正しく働くように完成させる「システムインテグレーション」を行う企業のことを指します。

 その流れから、ロボットSIerとは、多くの場合、ロボットを導入しようとする企業とロボットメーカーの間に入り、工程全体を設計し、ロボット・周辺機器・プログラムを組み合わせてロボットシステムとして構築する役割を担う存在ということになっています。

 ただ、ひと口にロボットSIerと言っても、会社ごとに特徴が違います。大きく分けると、ロボットメーカー系のロボットSIerと、私たちのようなメーカー系列に属さない独立系のロボットSIerが存在します。

 メーカー系列であることは、特定のロボットに対して深い情報を持っているという強みはありますが、逆にその他のロボットについては扱う機会が少ないため、得意不得意がはっきりしていると言えないこともありません。

 私たちのようなメーカー系列に属さないロボットSIerは、ロボット選定に対して、導入企業の課題に応じて最適なロボットを選定できるという強みがあります。特に協働ロボットのような、今ある製造ラインを活かして導入するケースでは、現場の事情は多種多様で、より柔軟な機種選定が求められると考えています。

 いずれにしましても、協働ロボットシステムを導入する際には、ロボットSIerを活用することが必然で、それは避けては通れない道であることは間違いありません。まずはそこを覚えておいてください。

 では次回をお楽しみに。

 

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