協働ロボットブログ運営担当の鈴木です。ロボットSIer活用の基礎知識と題して、私たちのようなロボットSIerという役割がどのように皆様のビジネスと関わっているのか、できるだけわかりやすくご説明していきたいと思います。第3回は、そもそも「協働ロボット導入前の課題整理について」です。おつきあい、よろしくお願いします。
前回少し触れましたが、製造現場における協働ロボット導入前の課題はさまざまだと想像します。
あらためて今、日本の製造業が抱えている課題について見てみましょう。
御社でも自社の課題が見つけやすいよう、私たちが相談を受ける一般的な課題を整理してみました。
製造業が今抱えている主な課題は、お聞きする声を整理すると、おおよそ以下のようなものに集約されるのではないでしょうか。
(1)人手不足の解消
(2)稼働率の向上(24時間化)
(3)品質の安定化(作業の均一化)
(4)単純作業の代替
(5)コスト削減
以上の中で、どの企業でも共通して抱えている課題が「人手不足」だと思います。
特に製造業における人手不足は、昨今ニュースなどでも取り上げられ、大変悩ましい問題であると感じています。
しかも、この人手不足は今に限ったことではありません。
将来的にも少子高齢社会が続くことは間違いなく、早々に解消されることは難しい話なのです。
さらに言えば、企業にとって問題なのは、人手不足の状況にあっても、稼働率を上げないと発注先の要請に応えられないこと。応えなければ他社に取って代わられるそんなリスクも抱えながらの経営になります。
同様に、品質に対しても今以上の安定を実現していかなければならない、利益を確保するためにさらなるコスト削減を図らなければならない…
つまりは、人手不足の解消と生産性の両立。
相反すると思われる課題解決に同時かつ積極的に取り組んでいかなければ、明日の企業の存続すら保証されない時代がやってきているのです。
少し暗い話になってしまいましたが、この課題解決に大きな力のひとつとなるのが、製造ラインへのロボット導入と言えるのではないでしょうか。
ピンチは、同時にチャンスでもあります。
人手不足をマイナスとせずプラスに転じる、そのためのロボット導入です。
時代は大きな転換点にあり、今まさに課題の整理が必要な時。ぜひ御社の課題をお聞かせください。
では次回をお楽しみに。