協働ロボットNEWS

未来モノづくり国際EXPO2023 MiRブースレポート

By 協働ロボット.com 運営担当

2025年に開催される大阪・関西万博と連携した国際見本市「未来モノづくり国際EXPO2023」。日本の産業を国内外に向けて発信するために、今回2023年5月10日から12日の期間で、はじめて開催されました。

<はじめに>

AMRメーカー「Mobile Industrial Robots」はイベントの趣旨に賛同し、最新の自律型モバイルロボット(AMR)「MiR」を自社ブースにて展示し、デモを実演しました。

MiRの日本国内正規代理店及びシステムインテグレータである私たちIDECファクトリーソリューションズ株式会社は、会期中Mobile Industrial Robotsブースにて、MiRを活用した自動化や、それに付随した周辺システムのご相談をお受けしました。

今回は、マーケティング担当の立場から、展示会の様子や、来場の方々とお話する中で気づいたことをご報告します。

 

<展示内容について>

◼️MiR Shelf carrier 250:
MiR Shelf carrier 250は、カートをピンでロックして移動させるMiR250専用トップモジュールです。今回は、ROEQ社製カートを潜り込み牽引するデモを展示しました。カートの上部の構造は自由、カートのピック&リリース用ステーション不要という点に惹かれる方が多くいらっしゃいました。

MiR_250_topmodule

◼️MiR Hook 250:
MiR Hook 250 TMは、MiR250の上にカートを把持・牽引するためのアームを備えた製品です。今回は、一般的なカゴ車を把持して搬送するデモを行いました。アームでカゴ車を把持して牽引する製品はAMRの中でも珍しく、カゴ車ユーザーの企業を中心にご興味をお持ち頂きました。

MiR_hook_Cage

◼️MiR1350+MiR Shelf Lift:
MiR製品の中での最大可搬を誇るMiR1350の上に、MiR Shelf Liftを搭載したデモ機です。パレット搬送の自動化の手段としてご紹介いたしました。現状のフォークリフトの運用に関してお悩みの方は多いようで、多くの関心を集めていました。

MiR1350_palletlift


<ご相談を受ける立場での気づき>

製品説明のためブースに立つ中で、地方からご来場いただいた複数の方から「募集をしても人が集まらないから搬送自動化を検討している」とご相談いただいたことが印象的でした。

製造業、物流業でトラックドライバーや倉庫内・工場内の作業者が不足していることは周知の事実です。人件費高騰も人手不足の一因ですが、時給をいくら上げても人が集まらないという現象が少しずつ発生し始めているようでした。特に地方の企業では、人が集まらないことによるキャパシティの低下や、それによる納期遅延の発生、その結果、売上の低下につながってしまうという危機感が強いようです。

また、大企業では、これから建てる新工場でAMRなどを複数台活用する前提のプロジェクトが進んでおり、現在は既存工場へのAMR導入にあたっての費用対効果の検討がされているようでした。

工場内の安全性を確保することも重要な選定要素となっているとのことで、MiR製品の安全性能に関する質問やISO3691-4を満たすシステム構築に関するご質問もいただきました。


<まとめ>

展示会自体が今回初めての開催で、実際どれくらいの方にご来場頂けるか、少し不安なところもありましたが、3日間通して天候にも恵まれ、多くの皆様にMiRブースにお立ち寄り頂きました。ブースへお越し頂いた皆様にはあらためて感謝申し上げます。

マーケティングを担当する私としては、お客様の生の声を直接お聞きすることができ、貴重な経験ができました。

お客様とお話し強く感じたことは、人手不足を抱えていてお悩みの企業の皆様は数多く、AMRによる搬送自動化がこの先ますます重要になるということです。

こうした企業の皆様が抱えている課題に対して的確な情報提供ができるよう、今後もマーケティング活動に取り組んでいく所存です。引き続き、よろしくお願いします。

 

カテゴリ: NEWS