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企業として必須の「安全」に、マネージメント安全資格「セーフティオフィサ(SO)資格認証制度」がスタート。

By 協働ロボット.com 運営担当

主に技術者を対象とした安全に関する資格としては、一般社団法人セーフティグローバル推進機構(IGSAP)が創設、実施する、機械安全の知識・能力を持つ人材を認証する「セーフティアセッサ(SSA/SA/SLA)」があります。

協働ロボットシステム構築などで必須となるため、弊社グループ社員も多数取得していますが、その安全に関する資格に、新たにこの5月より経営層や管理者層に向けての新制度「セーフティオフィサ(SO)資格認証制度」が加わっていることをご存知でしょうか。


安全資格の全体像

「セーフティオフィサ(SO)資格認証制度」は、経営層が対象の「セーフティエグゼクティブ(SE)」と管理者層が対象の「セーフティマネージャ(SM)」、スタッフ層を対象とする「セーフティスタッフ(SS)」の3つの資格に区分されています。

資格

知識要件の概要

理解

意思

セーフティ エグゼクティブ

・安全の用語等基本的知識を有すること

・安全の基本概念、重要性を理解していること

・安全の経営的意義を理解していること

・災害、事故の防止に対する自己の責任への理解

※安全経営に対するリーダーシップと関与への強い意志を有する

セーフティ マネージャ

・安全の用語等の知識を有すること

・安全の概念を理解していること

・リスクアセスメントの知識を有すること

・3 ステップメッソドの知識を有するこ

・安全技術の基本的知識を有すること

・災害、事故の防止に対する自社の施策への理解

※安全の指導者・監督者として、安全対策の展開、指導・推進する意志を有する

セーフティ スタッフ

・安全の用語等の基本的知識を有すること

・安全の基本概念を理解していること

・リスクアセスメントの知識を有すること

・企業の安全活動への理解

※会社の安全に関する取り組みに対して積極的に参加、協力する意思を有する

 

企業内でセーフティアセッサ資格者とセーフティオフィサ資格者が協力・連携することで、企業全体の安全意識が高まり、結果として生産性向上などにもつながっていくと、推進するセーフティグローバル推進機構(IGSAP)はその創設の意図を説明しています。

弊社のようなロボットシステム構築をサポートするシステムインテグレータにおいてさえ、まだまだ「安全」に対する理解は不足しており、協働ロボットが導入された製造現場での事故リスクが担保されていないと感じられる導入ケースが見受けられます。

今後「セーフティオフィサ(SO)資格認証制度」の普及により、経営層の知識向上とともに、リーダーシップによる企業全体の安全化が計られることになり、協働ロボットシステム構築において、より安全安心な製造現場が実現されるものと期待しています。


詳しくはセーフティグローバル推進機構(IGSAP)のホームページをご覧ください。

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