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協働ロボット・フロントライン

〜協働ロボットのキープレーヤーに聞く〜

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特集 第5回

MiR社(Mobile Industrial Robots)日本支店 小泉直大 セールスディレクター 

自律走行搬送ロボットのMiR

スローガンは「A Better Way」 もっと良い方法で。

Q:MiR社の企業理念などを教えてください。

 信頼性の高い自立走行ロボットで内部物流の効率化、生産性を上げるお手伝いをしたい。それがいちばんの企業理念です。それを実現する言葉として社員間で共有しているのが「A Better Way」というスローガンです。どう日本語に置き換えるか、私自身も頭を悩ませていますが、直訳すると「より良い方法」とでも言うのでしょうか。

 決してベストとは言っていません。あくまでベターです。世の中にはいろいろな選択肢がありますので、その中でお客様の生産性向上などの課題に応えられる、より良い方法を私たちは提供していきたい、そんな思いをこのスローガンに託しています。

Q:MiR社の製品について教えてください。

 現在MiR社の製品は4種類あります。その4種類に対して組み合わせるオプション品がそれぞれあります。根本的な技術は共通なものが多く、MiR100とMiR200はほぼ同じ製品で、違うのは、MiR200は帯電防止加工が施されており積載重量200kgに対応しています。そのため外観に特殊な塗装が施され、色がグレーとなっています。またMiR500とMiR1000もサイズは同じですが、積載重量が500kgと1000kgと異なり、MiR1000が最大の積載重量1000kgに対応しています。

 MiR100とMiR200にはフックがオプション品で用意され、施設内で使われている既存のカートを利用することが可能です。MiR500とMiR1000には、パレットで入ってくる重量物、出ていく重量物を搬送しやすいようにオプション品でリフターも用意しています。

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「完全自律走行」がMiR最大の特長

Q:製品の特長、コアになる技術について教えてください。

 競合する製品はいくつかありますが、MiRの最大の特長は「完全自律走行」です。競合する製品には自律走行だけではない、マーカー+自律走行のハイブリッドタイプもあります。

 私たちはあくまでマーカーが必要のない、完全な自律走行にこだわります。

 私たちの製品は少しトレーニングを受けただけで、基本的な動作はすぐに可能になります。操作が簡単で、これまでの産業ロボットに比べると非常に敷居が低いこと、しかも安全に使えてしまう、それも大きな特長です。またROI(投資資金回収)が早いことも特長の一つで、そのために投資回収率が計算できる、独自のROIカリキュレーターを提供しています。

 製品の中身自体は、それほど複雑な構造ではありません。中を開けてご覧いただければわかりますが、見慣れた部品が入っています。それでは何か違うのか?ズバリ、頭脳だと思います。事実、お客様からのフィードバックでも、頭脳が非常に優れているという評価を多く頂いています。

 もう少し詳しくお話をしますと、ポイントはセンサーです。いちばんはレーザースキャナ。AMRは前進で走ることが多いので、レーザースキャナと前方カメラを組み合わせて常に360度を捉えています。

 さらに駆動輪にはエンコーダが付いており、それで自分の現在位置を割り出しています。レーザースキャナでスキャンして、マップ上に自分がどこに向かっているかを描き、リアルタイムに自分がどこにいるかを見出す。目的地に行くにはどこを通れば良いか、それを自ら計算し、自律的に動くことができるのです。

協働ロボット導入ガイド
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