Co-bot frontline

協働ロボット・フロントライン

〜協働ロボットのキープレーヤーに聞く〜

特集 第7回

JAKA Robotics Japan株式会社 部長/Yanqi Wang

近い将来、メイド・イン・ジャパンのJAKAを世界へ。

Q:日本進出の経緯について教えてください。

 私がJAKAへの入社後、中国内での営業をやり始めて約八ヶ月間ぐらいの頃です。新型コロナ感染症の規制緩和がありました。JAKAとしてはもともと、日本法人を立ち上げるという目標がありましたので、このタイミングで私が日本法人立ち上げの責任者に選任されたのです。

 2022年8月に来日し、来日後の下準備期間を経て、2023年5月に正式に日本法人が立ち上がりました。日本に来てからは日本のお客様に向けての技術サポート、 技術サポートメインの在庫管理や社員教育、日本向けの社員の育て方とか、さまざまな課題に対してほぼ私が考え実行しています。

Q:日本市場においての今後の戦略について聞かせてください。

 JAKAとしては日本総代理店である進和と連携し、引き続き自動車産業を深掘りしていきます。そして、もうひとつは自動車産業以外の新規開拓です。

 JAKAとしては日本国内の市場で1年ほどやってきた結果として、他国と比べて市場開拓には少し時間がかかるということを理解しました。しかしながらJAKAの自社調査では、3年5年後、日本国内で飛躍的に販売台数が増えると予測しています。そこを見越して事前準備をしっかりしたい、そのためにプロモーションや広告での投資、展示会にも積極的に出展しています。

 もう一点。JAKAは近い将来、日本国内で工場を立ち上げ生産することを計画しています。時期的には来年内を目処に工場の敷地を決め稼働を始めたいと考えています。2025年までに日本国内で毎年1000台を生産、2025年以降はさらに生産台数を増やしていきたい、そんな計画を立てています。

 現在、グローバルで展開している「メイド・イン・チャイナ」を、今後は「メイドインジャパン」に置き換えて、日本発で海外にも輸出していきたいと考えています。

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JAKA Robotics JAPAN株式会社 本社

Q:IDECファクトリーソリューションズに期待することを教えてください。

 期待度は簡単には申せませんが、IDECファクトリーソリューションズの協調安全ロボットテクニカルセンターに何度か訪問し、お客様の現場にも同行しています。これまでの活動を通してIDECファクトリーソリューションズがSIerとしての能力があることはよくわかりました。だからこそ、IDECファクトリーソリューションズの持つノウハウを中小のSIerへ提供して頂く、逆に中小のSIerがIDECファクトリーソリューションズへ来て勉強する、それが実現できれば、全体的なレベルアップを計ることができるのではないか、私はそのように考えています。ぜひよろしくお願いします。

Q:それでは最後に協働ロボット.comの読者にメッセージをお願いします。

 いろいろとお話してきましたが、読者の皆様は、それぞれの目線で見ていると思いますので、私からは一概にはどうこうと申せません。ただ唯一お伝えしたいのは、JAKAとしてはこれからももっと日本市場に力を入れて投資をしていくということです。技術的なフォローももちろんです。安心して使っていただくことがJAKAとしての使命と考えていますので、引き続き、よろしくお願いします。

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部長のYanqi Wang(右)とセールスマネージャーのSha Wen(左)

IDECファクトリーソリューションズ JAKA製品サイトはこちら
https://idec-fs.com/jaka/

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