TOP / 特集 | 協働ロボット・フロントライン / 第6回 Pickit
特集 第6回
日本政府が掲げたロボット革命、規制緩和、ロボット産業の技術革新など、さまざまな好条件が重なり、いよいよ本格的な普及期に入った協働ロボット。この特集では、その推進の重要な一翼を担っている協働ロボットのさまざまなキープレーヤーにお話を伺い、今後の可能性について考察します。第6回は、ロボットビジョンメーカーであるPickitのVPセールス&マーケティングのBart Houben氏に話を伺いました。
製造業に内在する自動化プロセスを、ビジョンで簡素化
Q:はじめに、自己紹介と御社の成り立ちについて、教えてください。
Bart Houbenと申します。プロダクトのVPとして数年前にPickitに入社し、現在はセールス&マーケティングの担当VPをしています。
Pickitは、ロボットのソフトウェア開発事業を行うIntermodalics社からの製品スピンオフとして、2016年にベルギーのルーヴェン市で設立されました。創設者であるPeter Soetens、Ruben Smits、Bert Willaertの3人は、多くの製造業に内在する自動化プロセスを簡素化できる可能性を見出し、それを単独の製品で可能にすることができると考えたのです。Pickitを立ち上げ、製品を市場に展開するに至るまで、様々な開発やテストに3年間を費やしました。
Q:Pickitの理念とビジョンについてお聞かせください。
Pickitでは、全員がFLOWの理念を大切にしています。FLOWとは、Flexibility(柔軟性)、Learning(学習)、Open communication(オープンなコミュニケーション)、Working together(協力)です。この4つを支柱として企業活動を行なっています。
Q:設立から今日までの歩みについて教えてください。
3Dプラグ&プレイのロボットビジョンの先駆者として、Pick-itは2016年にミュンヘンで行われたAutomaticaで初お目見えとなりました。それから3年、今では製造現場で500以上のPickitシステムが稼働しています。3人の優秀なエンジニアから始まった組織も、現在では30名の素晴らしいチームへと成長しました。
Pickit VP Sales and Marketing Bart Houben氏(中央)