協働ロボット導入により、製造現場にどんなメリットが生まれるのでしょうか?人が行っていた作業を協働ロボットに置き換えたことによるメリット、協働ロボットと人が同じ製造ラインで一緒に働くメリット、などを解説します。
製造現場における協働ロボット導入のメリットは、大きく分けて次の4点が挙げられます。
(1)生産性向上
(2)労働力確保
(3)コスト削減
(4)品質向上
それぞれ、具体的に見ていきましょう。
作業の内容にもよりますが、協働ロボットは人より早いスピードで働くことが可能です。
また、人手による作業は、体調を崩した時や急用ができた時などには、稼働できませんし、作業中も定期的な休息が必要になります。
人と協働ロボットの併用で作業を行えば、人だけの作業と比べて大幅な作業効率の向上が図れます。
(2)労働力確保
協働ロボットは人と違い、長時間の作業も厭わず働くことが可能です。
また、人が急病や急用で働くことができなくなった時も、協働ロボットが代替的に働くことが可能です。
人と協働ロボットを併用することで、安定的な労働力を確保できます。
(3)コスト削減
協働ロボットの場合、夜間の作業でも残業代や超過勤務手当などが必要ありません。
単純作業であれば、これまで人が行ってきた作業を協働ロボットに置き換えることで人件費の削減ができます。また、管理もシンプルになり、人に掛かっていた管理コストも削減できます。
(4)品質向上
協働ロボットは、人よりも作業が正確で、ミスも少ないのが特徴です。その上、品質も安定的に保つことができます。
人と協働ロボットの作業風景
以上が主な協働ロボットのメリットですが、2020年に発生した新型コロナ感染症対策として、協働ロボット導入に新たなメリットが生まれました。
製造現場や物流倉庫で協働ロボットを活用することで、人と人の距離が一定に保たれ、非接触により感染拡大防止につながるという点です。
新型コロナ感染症が発生して以来、さまざまな現場で、協働ロボット導入が検討されるようになったのです。
協働ロボット「JAKA」