当社IDECファクトリーソリューションズは、ROKAE精機との共催で「2025国際ロボット展」にブース出展しました。
2025年12月3日から6日までの4日間、東京ビッグサイトで開催された「2025国際ロボット展」。
今回のテーマは「ロボティクスがもたらす持続可能な社会 (A Sustainable Society with Robotics)」で、人とロボットが共存・協働し、産業創出と社会課題解決を目指すことを掲げ、過去最多となる673社・団体が出展しました。
主催者によると、4日間の総来場者数は前回を上回り、15万人を超えたそうです。
本展示会では、特に「フィジカルAI」や、AIと連携するヒューマノイド・産業用ロボットの進化、自律搬送ロボットなどが注目され、人とロボットの連携による物流・製造現場の効率化や人手不足対策ソリューションが多数紹介されていたことが特徴です。
そんな中、当社IDECファクトリーソリューションズは、販売代理店を務めるROKAE協働ロボットの日本法人ROKAE精機との共催でブース出展しました。ご来場頂きました皆様には、心より御礼申し上げます。
ROKAE精機との共催による当社出展ブースでは、日本初の内容を含む4つの展示&デモンストレーションをご覧頂きました。あらためて今回の出展ロボットについて、振り返ります。ブースにご来場いただいた方には展示内容の再確認用として、またブースへお越しになれなかった方には、当日のブース内の様子をご覧いただければと思います。
■ヒューマノイドロボット(車輪移動式双腕ロボット Helios)
日本初公開となる車輪移動式双腕ロボット Heliosは、姿勢・視覚・力覚を統合して制御するマルチモーダルセンシング技術と高度なAIアルゴリズムを融合させ、さらにはSLAM技術と組み合わせることで、複雑な環境下でも自律走行と最適な行動選択が可能なヒューマノイドロボットです。これにより、難しいタスクにも柔軟に対応できます。さらに、全身で42自由度を備えた設計により、高効率な移動性能と繊細な操作性を両立しています。ブースでは、ご来場者に、このヒューマノイドロボットの動作ティーチングを実際に体験して頂きました。
※今回は参考出展です。
■双腕ロボット(ROKAE新世代ヒューマノイド用力制御アーム ARシリーズ)
全7軸に力覚センサを搭載したARシリーズのアーム2本により、まるで人が作業を行っているかのような柔軟性と繊細さを正確に再現します。特に、高頻度で素早い手の動きが求められる俊敏な作業に適しています。ROKAEが10年以上にわたり培ってきたロボット技術を基盤に、産業規模での検証を経て、高い安全性と信頼性を確保しています。ブースでは、ロボットが繊細なペンさばきで、指示に忠実に当社とROKAEの社名を書き上げ、書き終わったら字消しで消すという様子をご覧頂きました。
※今回は参考出展です。
■ROKAE協働ロボット CR35-45/1.9C
ROKAE協働ロボット「xMate」シリーズとして展開されるCR35-45/1.9Cは、製品として市販されている協働ロボットの中で最も高い可搬能力を持つ協働ロボットのひとつとして位置付けられる製品です。
従来の協働ロボットでは難しかった重いワークやツールのハンドリングにも対応できます。ブースでは、そのアームの長さに感嘆の声が上がっていました。
■ギア嵌合デモンストレーション(ROKAE協働ロボット CR7-7/0.98C+ROBOTIQ Hand-E 3C)
ROKAE協働ロボットは、『ギア嵌合(かんごう)』と呼ばれる歯車同士の精密な組付け作業において、特に優れた能力を発揮します。その鍵は、高精度力覚センサと高度な力制御技術にあります。本デモでは、インピーダンス制御による柔軟な接触動作、正弦波とリサージュ曲線を組み合わせた探索制御、さらに一定圧を維持する押し付け制御を駆使し、水平・垂直方向でスムーズかつ高精度な嵌合を実現します。ブースでは、これまで人手に頼っていた精密な組付け工程を自動化する様子を間近でご覧いただき、その精度の高さを実感いただきました。
前回の2023年展では「ロボットをどう現場に入れられるか(How to introduce)」が課題でしたが、2025年展では「ロボットで何をどこまで知能的にやらせられるか(What can they do)」へと焦点が大きくシフトしているように感じます。参考出展ではありますが、当社ブースでもロボットメーカーROKAEの最先端技術を駆使したヒューマノイドロボットをご覧頂きました。ご来場の皆様にはこのヒューマノイドロボットが近い将来、製造現場で人と並んで作業をする様子を、より身近なこととして想像頂けたかと思います。生産性向上、人手不足対策など、製造業のさまざまな課題解決に取り組んでまいりますので、当社ならびにROKAE協働ロボットを引き続きよろしくお願いします。